ここでは、無垢材を使用した木の家のメリットについて紹介しながら、木材の種類や特徴に関する基礎知識をまとめてみましたので、参考にしてみてくださいね。
木に本来備わっている自然の性能が、私たちの暮らしに多くの安らぎを与えてくれる木の家は、近年多くの業者が力を入れ始めています。
では実際に、木の家にはどのようなメリットがあるのかチェックしていきましょう。
玄関を開けた瞬間、まるで森林浴をしているかのような木の香りが漂います。
この香りには、フィトンチッドという成分が含まれており、殺菌したり、心を落ち着かせ臭いを消す作用があるといわれています。
また、木の風合いや肌触りといった優しい木目の雰囲気が、身体全体で感じることができるので、より高いリラックス効果が期待出来ると思います。
シックハウス症候群の抑制をはじめ、木は部屋の湿気を調整してくれるから、アトピー性皮膚炎や気管支喘息の原因となるダニやカビなどの発生を防いでくれます。
木は、熱の伝わり方が鉄の200分の1以下なので、暑さや寒さの侵入を防ぎながら、湿度が高くなると湿気を吸い、乾燥してくると湿気を吐き出しているので、1年中快適に過ごすことが出来ます。
木は余分な音を吸収してくれるので、不快な音を感じることなく過ごすことが出来ます。
また、一見硬そうに見える木ですが、ほどよい弾力性があるので、衝撃などを和らげてくれる効果もあります。
日本には800種類を超える樹木がありますが、建材として主に使われているのは、比較的軽くて強く、真っ直ぐで加工しやすい針葉樹材となっています。
日本で最も多く植林されている木で、木目がまっすぐ通っていて、柔らかく加工しやすいのが特徴。
柱や貫などの構造材をはじめ、天井や壁、床などの内装材、障子や襖などの建具材と用途も幅広く、国産材のなかでは、最も安く手に入る材料となっています。
杉の次ぎに植林されている木で、白く光沢があり、独特の芳香もあることから人気が高く、世界最良の針葉樹材といわれています。
材質は柔らかく軽いですが、乾燥性が良くて狂いが少なく、強度と耐朽性が高いので、柱や土台に使われています。
独特の強い香りがあり、腐りにくく、最も耐水性のある木材で、土台や木製の浴槽などに使われています。
針葉樹にしては重く堅く、強度があり、木肌の面白さがある木材で、ヤニが多く、ねじれやすいのが特徴。
比較的安価なので、主に内装用の床材や梁などの材として利用されています。
鉄道の枕木に使われるほど堅くて重く粘りがあり、耐水性に優れているので住宅の土台には最適の木材。
最近は市場に出ることが少なく、手に入りにくい材料となっているようです。